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ASC 脂肪由来幹細胞治療

脂肪由来幹細胞
(ASC)治療について

幹細胞の力で、
関節の悩みにアプローチ

脂肪由来幹細胞(ASC)治療は、患者さま自身の脂肪から採取した幹細胞を用いる再生医療の一種です。これらの幹細胞には組織の修復や炎症の抑制作用があり、変形性関節症や腱・靭帯損傷など、整形外科領域の疾患に対する治療法として注目されています。自己細胞を使用するため拒絶反応が少なく、安全性が高いのが特徴です。

このような場合はご相談ください

  • 膝や股関節の痛みが続いている
  • 薬や注射で効果が出にくい
  • 入院せずに治療したい
  • 症状の進行を予防して重症化を避けたい

治療の流れ

治療の流れ

1.
診察
脂肪由来幹細胞(ASC)治療をご希望の方には、まず問診や触診などの診察を行い、必要に応じて画像検査(レントゲンやMRIなど)を実施したうえで、治療の適応があるかどうかを判断いたします。すでに他の医療機関で検査を受けている場合は、その際の画像データをご持参ください。

2.
治療同意
治療の適応があり、医師の説明にご同意いただけた場合は、治療日および採血の日程を決定いたします。採血は、治療予定日の約3ヵ月前から2週間前までの期間に行います。すでにこの期間内に採血を受けている場合は、再度の採血は不要です。※必要な検査項目を満たしているかどうかは、医師にご確認ください。

3.
脂肪採取
患者さまのご希望された脂肪採取日にご来院いただき、局所麻酔のうえ、皮膚を約1cm切開して皮下脂肪を採取します。採取は短時間で終了し、入院の必要はありません。日帰りでお受けいただけます。

4.
細胞培養
採取した脂肪は、委託先の細胞培養加工施設に送られ、約6週間かけて培養されます。輸送には専用のボックスを使用し、適切な温度管理のもとで行われます。培養期間中も、細胞の状態のモニタリングや感染検査などを実施し、厳重に管理されています。

5.
凍結保存
治療に必要な細胞数まで培養が完了した後、細胞は一旦-150℃の超低温で凍結保存されます。保存期間は最長で 2 年間です。治療当日に合わせて細胞を解凍し、専用の輸送ボックスで届けられます。

6.
投与
ご希望の投与日にご来院いただき、治療を行います。施術は通常の関節注射と同様の方法で実施されます。一度解凍した細胞は再保存できなため、当日来院ができない場合は細胞を廃棄することになります。必ず来院可能な日をご指定ください。※投与後に一時的な痛みが出ることがありますので、医師の指示に従ってください。

7.
経過観察
投与後は、1ヵ月・3ヵ月・6ヵ月を目安に、痛みの程度や画像検査による評価を行い、治療の経過を丁寧にフォローアップしていきます。

脂肪由来幹細胞(ASC)
治療の効果

痛みの軽減

幹細胞は炎症を抑えるサイトカインを分泌し、痛みを早期に軽減します。他の治療に比べて効果が長く続き、組織や臓器の修復も促すと、多くの学会発表や医学誌で報告されています。

軟骨の再生

再生が難しいとされる軟骨が、幹細胞の分化能と修復促進効果により増殖・修復され、白く強い硝子軟骨が再生したとの報告もあります。

運動機能の回復

膝の痛みが和らぎ、軟骨が再生することで関節の可動域や運動機能が改善し、その効果は長期間持続すると言われています。

脂肪由来幹細胞(ASC)治療の
メリット・デメリット

メリット
1.これまでの治療に満足できなかった方にも、新たな再生医療で改善が期待できます。
2.人工関節などの手術を回避、または先延ばしできる可能性があります。
3.患者さん自身の体から採取した細胞を使うため、安全性が高いとされています。
4.入院は不要で、細胞の採取と投与の2回の外来受診だけで治療が可能です。
デメリット
1.治療の効果には個人差があります。
2.施術や投与時に、感染や炎症などの副作用が生じる可能性があります。
3.厚生労働省に提供計画が受理されている治療ですが、未解明のメカニズムやリスクも残されています。
4.自由診療のため、費用は自己負担となります。

よくある質問

Q

治療効果を実感するまでには、どのくらいの時間がかかりますか?

幹細胞治療の効果には個人差があります。1ヵ月で効果を感じたという例もありますが、一般的には3ヵ月から半年を目安にお考えください。

Q

この治療は安全でしょうか?

再生医療等の安全性確保に関する法律に基づき、治療計画は厚生労働省に受理されています。年間数千件の治療が行われていますが、重篤な副作用の報告はありません。

Q

治療に伴う痛みはどのくらいの程度ですか?

脂肪の採取は局所麻酔で行いますので、通常の病院で受ける注射程度の痛みです。投与の注射も、一般的な関節内注射と同じ程度の痛みとお考えください。

Q

脂肪はどの部分から採取しますか?

皮下脂肪が豊富な部位であれば、どこからでも採取可能です。感染や術後のケアを考慮して、通常はお腹からの採取をおすすめしています。ただし、患者さまの状態に応じて、お尻や太ももから採取することもあります。

Q

入院は必要ですか?

入院は必要ありません。基本的には外来で対応し、診察後に脂肪の採取と投与のため、2回のご来院をお願いしています。

Q

投与予定日に来院できなかった場合、細胞はどうなりますか?

解凍すると廃棄しなければならなくなります。急遽来院できなくなった場合は、すぐにご連絡ください。

Q

凍結した細胞はどのくらいの期間保存できますか?

保存期間は2年間です。期間内であれば、ご希望のタイミングで投与が可能です。今後、検証が進むことで保存期間が延長される可能性もあります。

Q

脂肪由来幹細胞治療には保険が適用されますか?

自由診療となりますので、費用は全額患者さまのご負担となります。

費用

再生医療等の提供に係る費用

投与細胞数 治療費用
① 約3,000万個×1回分 880,000円
② 約5,000万個×1回分 990,000円
③ 約1億個×1回分 1,210,000円
④ 約3,000万個×3回分 1,540,000円

※費用は全て税別表記です。

キャンセル料

同意撤回の時期 費用
同意日~脂肪採取予定日の3日前 キャンセル費用のお支払はありません
脂肪採取予定日の2日前~脂肪採取当日の脂肪組織採取前 一律 110,000円をお支払いいただきます
脂肪組織採取後~細胞加工開始前 一律110,000円をお支払いいただきます
細胞加工開始後~細胞投与前 ➀704,000円②792,000円③968,000円④1,232,000円
細胞投与後 治療費用全額をお支払いいただきます

※費用は全て税別表記です。

リスク・副作用

・施術部位や注射部位で感染が発生する可能性があります。
・注射部位や採取部位に腫れや痛みが生じることがあります。
・幹細胞治療に対してアレルギー反応が現れる場合があります。
・採取部位にあざや皮膚の不均衡が生じることがあります。